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世界で唯一のオリジナルダイヤモンドリングを作る実際の過程の参考になれば幸いです

 

12日 Aさんから

予算は枠を含めて30万円前後

オリジナルのダイヤモンド婚約指輪を作りたい」

と言うリクエストを電話でいただきました。

ご来店予定は15日午後7時

「ダイヤモンドは0.3から0.4代のカラーの良い

傷が目立たない物を希望します」

この内容からすると、おおざっぱに枠に10万円掛けると仮定すると、

ダイヤモンドは0.3ct代のD-VVS1-3EXHCから

0.4ct代のD-VVS2-3EXからD-VS1-EX

の幅の広いDIAMONDを探す必要があります。

さっそく、ダイヤモンドの商社、4軒を回り2日掛かりで全部で

9個確保いたしました。

この時点からリング作りの遥かな旅が始まりました

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9個のダイヤモンドを仮枠と言う
簡単な枠にセット、カラット数のみを書いた札を付けてお見せしました。
ダイヤの質や価格のデーターは
この時点ではお見せしません
ここでデーターや価格をお見せすると、それに引きずられて目とハートでダイヤモンドを見ることを止めてしまうからです。

 

 

普通のお店では、裸のダイヤモンドを小さなガラスケースなどに入れて見せるので、指にはめた時のリアル感がありません。
仮枠に入れると手元、目元にダイヤを近づけて見る事が出来ます。1時間以上掛けて自分が見て綺麗だと感じた順番にダイヤを並べていただきました。

 

 

その後、初めて、すべてのダイヤモンドの4c、本日の国際相場、本日の価格

手数料10% 消費税

を開示して、検討して頂きました。結果は

眼で見て一番綺麗と思われた

0.403ct

D-VS1-3EX  141,762

に決定しました

指輪を作る上での素材の一つダイヤ

不動産に例えたら土地が決まったのです。

2日以内の銀行お振込みをお願いいたしました

 次に枠作りの過程に入ります

いよいよ不動産で言う、プラチナ素材を使った家作りが始まります

事務所にある多数のサンプルリングから参考になるリングを提示しました

彼女が実現したいのは好きな花のコスモスです。このモチーフをどうやって作品のデザインに取り込んで行くか?

開ききったは花では実用的な指輪にはなりません。そこで、蕾の状態のコスモスを採用することにしました

 

彼、彼女と私、3人でデザインが始まります。

幾つか書いて、基本デザインはBになりました

6本爪です

お二人の希望はどんどん広がって行きます

腕の部分に左右にコスモスの花の彫を入れる事に

下の写真はデザインしてレーザーで試し彫をした写真です。

 

この時点で枠のお見積りを出しました。プラチナで160,000円消費税は別です

蝋細工(ワックス)の職人さに左のようなアイデアを出してもらい蝋型を手作りしてもらいましたが、お二人のイメージと違うのでボツになりました

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これが、その蝋型です。中央の石座は、本体とは別に鋳造した

後に中に沈める事になっていました。とても良く出来ています

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お客様のイメージがつかみにくくなり、何度でも画面上で修正が効くコンピュータファイルの作成に切り替えました。

花弁は8枚に、内側4枚の花弁が爪の役目を果たし、残りの4枚はその外側を囲むようにしましたが、その後、修正で8枚がぐるりと、ダイヤを取り巻くデザインに変更になり、蕾のボリュームを小さくすることになったのが左の映像です

コスモスの花の立体感は損なわれるように

思われます

枠の修正が出来上がりました。

台座は幾分、微妙に削って

花弁の立体感を出しました

腕の部分も画面右の平打ちから画面左のように幾分甲丸状にして、優しい感じにしました。

 

これでお二人とも満足して頂き

GOが出ましたのでプラチナで製作が始まります。

 

尚、腕に彫る予定のコスモスの花の彫

は、ダイヤと台座の存在感を損なうので花嫁の結婚指輪に彫り込むことに

しました。

パソコン上のファイルから、キャドで打ち出し、そしてシルバーで鋳造して立体の指輪が目の前に現れました、。修正点を話し合う

ここまで来れば、今、一つです

長い道のりでしたが、

コスモスリング

ついに完成しました。

彼も、彼女も、職人さんも

私も、拍手!

彼女の笑顔、彼の笑顔

笑顔作りが出来ました。

これぞ、フルオーダーの歓び、醍醐味です。

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